親の介護(脳内出血)

脳内出血発症から約一週間後、主治医からの説明

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発症から約一週間後、主治医から説明を受ける機会を頂きました。

母の場合の脳内出血は、高血圧による典型的な物ではなく、アミロイド性血管症によるものと考えられるそうです。

アミロイド性血管症(アンギオパチー)とは?

脳アミロイド血管症は頭蓋内の血管にアミロイドが沈着するために発生するさまざまな脳循環障害性疾患の総称。

アミロイドというたんぱく質が脳血管に沈着することで、脳出血 、認知症 などの 原因となります。発症頻度は加齢 とともに 増加。出血する場所にも特徴があり 、脳の深部に出血する高血圧性脳出血と違い、脳の表面に近い場所
(皮質~皮質下 )に出血します。脳出血による 症状は出血する場所により 、頭痛 、片麻痺 、失語 、視野欠損、高次脳機能障害などさまです。

高血圧による脳卒中との違いは、高血圧は血圧を下げる薬があるのでそれである程度防ぐことも出来るけど、この病気の場合は予防薬や治療法はなく、しかも多発するという特徴があるそうです。

MRIで詳しく調べれば、実は過去にも小さな脳出血の跡があるかもしれない。と言ってました。

そう言われて思い出したのが、2年前ぐらいに母が夜中にトイレに行った時に倒れて、数分?数秒?記憶がなかったそうです。幸い倒れた時にはどこか打ったわけでもなく、自分で気づいて普通に起き上がりそのまま寝たそうで、それを朝聞いて、「大丈夫?」とだけで済ませてしまったけど、この時小さく脳出血してたのかもかもしれません。

認知症とも深いかかわりがあるようで、今回のように脳内の大出血をしてなかったとしても、近い将来認知症になってた可能性が高いと言ってました。

祖母が認知症で大変だったので、母もそうなるのかなーとは漠然として思ってたけど、認知症より先に脳内出血が起こってしまったという事なんですね・・・。

1週間後の脳内出血の状態

1週間後の脳内出血の状態

モニター画像の写メです。右脳内出血の様子。

初日と3日後、1週間後を比べてみましたが、出血の状態は特に変わってなくて、だいたい6週間後ぐらいには血液は吸収されてなくなっていくとのことでした。

現在はむくみも出てきて今がピークだそうです。

左利きの母の言語機能は?

先日も書いたけど言語中枢は右利きの人は左にあるので、右脳内出血の場合、失語症にはならないはず。

左利きの場合も9割は右にある(今回の主治医は9割と言っていた)。でも母の場合はその1割に入ってしまっている状態!?

でも、母は書くのも食べるのも包丁もすべて右で行っていた。

訓練して右でも出来るようになっていたと聞いた先生は、少し考えてから、

「出血の程度が大きい割には片言だけど話が出来るのは不思議だと思ってた。この出血を見る限り全く話せなくなってもおかしく無い。でも話せると言うことは、言語機能が散らばっていたのかも?」と。

例えば英語脳とか日本語脳とか散らばってる場合があると。

この説明はなんか良く分からなかったんだけど・・・^^;;

左の手足は重度の麻痺状態

先ほどの母の脳内出血のCT画像でも分かる通り、出血場所がモロ被りなので、リハビリをしたとしても左半身を動かすのは大変厳しい状況とのこと。

脳内出血の個所

 

もっと年齢が若ければ、頑張ってリハビリして奇跡を起こす可能性もあるが、79歳の高齢を考えると厳しい。

前頭葉の損傷

母の出血は頭の前の部分、前頭葉右側に出血が広がってます。

リハビリをする際に障害となるのが、リハビリをしようと頑張る気持ちが出るかどうか。

前頭葉の優位半球(左脳)は、思考ややる気、感情、性格、理性などの中心で、ここが損傷するとこの機能が低下し、ぼーっとしたりするそうです。

幸い、母の場合は右脳(非有意半球)の出血なので、リハビリへの意欲は大丈夫じゃないかと言ってました。

リハビリは本人のやる気次第で結果が大きく変わるので、そこは良かったと思います。

左側半側空間無視

ただし、問題となるのが初日の段階で評価欄にチェックが付いていた「左半側空間無視」の症状。

半側空間無視とは?

大脳半球が障害されて半側からのあらゆる刺激(視覚、聴覚、触覚等)を認識できなくなる症候のこと。右半球障害による左側半側空間無視が一般的。

半側空間無視で重要なのは、患者自身は半側を無視しているということに気付かないことである。そのため、食事の際に半側の料理にまったく手をつけていないにもかかわらず、本人は全部食べたと自覚していることも多い。

また、歩いていて左側にある壁や障害物にぶつかったり、左側から話しかけられてもそれに反応せず、右側に回っていって話しかけられるとはじめて会話が成立するということもある。

その障害が強いと、左半身の麻痺を自覚出来ずに本人がリハビリする必要を感じないらしい。こうなるとお手上げです。

リハビリも出来ないんじゃ、寝たきりになっちゃう。それは認知症まっしぐらです。

今のところ、左半側空間無視の症状が見られるみたいだけど、まだ確定診断ではないそうです。

実は、母が左手足が動かないことを何も言わないのが不思議だなーと思ってたんです。いつも右ばかり向いてるし、ベッドでも右方向にばかり移動してるんです。

看護士さんは、左半側空間無視の認識があるらしく、その症状ですから右側から話しかけて下さいねと言われました。

どうか、その症状が軽くなりますように。

物腰柔らかで良い主治医の先生でした

運ばれてきた夜に説明を受けた先生に比べて主治医の先生はとても雰囲気の柔らかい先生でした。

話の途中、たびたび「心配ですよね・・・」と声をかけてくれたり、こちらの気持ちに寄り添う様子が見られ、ほっとしました。

初日の先生もそうだけど、第一線で手術をこなすような30代ぐらいの若い先生ではなく、50代後半ぐらいの先生だったので余計だったのでしょうか。

先生からの話が終わっても、私たちの質問攻めにも丁寧に答えてくれたし、自分から話を切り上げるようなこともなく、私たちが納得して話を終わらせるまでは席を立とうとはしませんでした。

この先生が主治医の先生で本当に良かった。

ただ、看護師さんが忙しすぎてあまり話が出来ないのが残念です。もう少し母の様子を聞きたいんだけど、質問するのもなかなか勇気がいります^^;;

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